■目次 1. 離婚協議書とは 2. 離婚協議書に記載すべき内容 3. 離婚協議書を作成する流れ 4. 離婚協議書...
DV
Ⅰ DVとは
家庭内暴力(DV ドメスティックバイオレンス)とは、一般的に、家族内で行われる夫や妻に対しての暴力(虐待)をいいます。身体的暴行や性的な暴力やレイプのほか、暴言やストーキング行為など精神的にストレスをかけることも含まれます。また、恋愛関係にあるカップルの間にも存在します。
DVは列記とした離婚原因であり、それだけではなく、慰謝料請求の対象にもなります。
Ⅱ DVの種類
身体的虐待、精神的虐待、性的虐待、経済的暴力、社会的隔離などがあります。
Ⅲ DV離婚の注意点
1 安全の確保
まずは、あなたや子どもの安全を確保する必要があります。DV事案の特徴として、DVをしている夫は離婚に前向きではありません。どちらかと言えば、今後も夫婦生活を続けていきたいと考えている方が多いようです。
そのような気持ちの夫と別れ話をする場合、時によっては、夫が興奮してしまいDVがいつも以上に激しくなり、警察沙汰になってしまうこともあります。あなたから離婚の話を進める前提として、あなたや子どもの安全を確保しておくことが必要となります。事案によっては、シェルターといわれる保護施設に一時的に避難しないといけないケースもあります。
また、裁判所に対する接近禁止命令などの保護命令を申し立てておくことも検討しなくてはなりません。
夫のDVが激しい場合は、夫婦の間で離婚の話を進めることはほとんど不可能といえます。早急に弁護士に相談するべきだと考えます。
2 証拠の収集
夫は離婚に前向きではないことが多く、調停では離婚ができずに裁判になってしまうこともあります。
裁判になると明確な離婚原因の存在が重要であり、これを証明する責任は、基本的には、裁判を起こす原告側(妻)にあります。
DV離婚となり得る方は、日ごろから夫のDVに関する客観的証拠を集めておくことが重要となります。怪我の写真、病院の診断書、日記等への記録(DVの日時、内容等を詳細に記録します)、夫からのメール・ライン等の保存、時には警察への通報(実績として価値があります)などを行ってください。