【事案の概要】 ■離婚/慰謝料の別離婚 ■理由性格の不一致、家族との折り合い ■依頼者性別:男性年代:20代職業:...
DVに負けない!DVをしてくる夫と離婚するためには?DV離婚の進め方とポイントについて弁護士が解説!
DVでお悩みの方へ
「DVを受けている」「夫のDVから逃れたいけど、どうすればいいか分からない」 そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、DVの種類を解説し、身体的DV、精神的DV、経済的DV、性的DVなど、様々なDVの形態を理解することで、あなたが今まさにどのような状況に置かれているのかを客観的に把握する手助けをします。
そして、DV離婚において重要な証拠集めの方法や、写真、動画、音声録音、診断書、日記、メール、SNSのやりとりといった具体的な証拠の種類、さらに安全に証拠を保全する方法についても詳しく解説します。
別居のメリット・注意点、離婚協議、離婚調停、離婚裁判(離婚訴訟)といったDV離婚の具体的な進め方や、親権獲得のポイント、面会交流、慰謝料請求、弁護士への依頼の重要性など、DV離婚に必要な知識を網羅的に解説することで、あなたがDVから解放され、新たな人生を歩み出すための具体的な道筋を示します。
この記事を読み終える頃には、DV離婚に対する不安や疑問が解消され、未来への希望が見えてくるはずです。
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DVとは
ドメスティック・バイオレンス(DV)とは、配偶者や恋人など親密な関係にある、またはあった者から振るわれる暴力のことです。身体的な暴力だけでなく、精神的な暴力、経済的な暴力、性的な暴力もDVに含まれます。DVは重大な人権侵害であり、決して許されるものではありません。
身体的DV
身体的DVとは、殴る、蹴る、叩く、髪を引っ張る、物を投げつけるなど、身体に直接危害を加える行為です。暴行の程度は様々で、軽い怪我で済む場合もあれば、重傷を負ったり、命を落とす危険性もあります。
また、身体的DVはエスカレートする傾向があり、最初は軽い暴力でも次第に深刻化していく可能性が高いです。
少しでも身体的DVを受けた場合は、すぐに安全な場所に避難し、信頼できる第三者へ相談しましょう。警察などへの公的機関への相談も躊躇すべきではありません。
精神的DV(モラハラ)
精神的DV(モラハラ)とは、言葉や態度によって精神的に傷つける行為です。具体的には、人格を否定するような暴言、無視、脅迫、行動の制限、過剰な束縛、交友関係の制限などが挙げられます。精神的DVは外見からは分かりにくいため、被害を受けていることに気づきにくい場合もあります。精神的DVは長期にわたると、自尊心が低下したり、うつ病などの精神疾患を発症する可能性があります。
経済的DV
経済的DVとは、経済的な手段を用いて相手を支配・コントロールする行為です。生活費を渡さない、収入を管理させない、勝手に借金をする、働くことを制限するなどが挙げられます。
経済的DVによって、被害者は経済的に自立することが難しくなり、加害者から逃れることが困難になってしまいます。
性的DV
性的DVとは、性的な行為を強要したり、望まない性行為を強いることです。具体的には、避妊に協力しない、性行為を拒否した際に暴力を振るう、性器を無理やり触る、ポルノグラフィーの強要などが挙げられます。
性的DVは身体的DVと同様に、深刻なトラウマとなる可能性があります。同意のない性行為はすべて性的DVに該当します。配偶者間であっても、性的DVは犯罪です。
DVの種類 |
具体的な行為 |
影響 |
身体的DV |
殴る、蹴る、叩く、髪を引っ張る、物を投げつけるなど |
怪我、後遺症、死亡 |
精神的DV |
人格否定、無視、脅迫、行動の制限、過剰な束縛、交友関係の制限など |
自尊心の低下、うつ病などの精神疾患 |
経済的DV |
生活費を渡さない、収入を管理させない、勝手に借金をする、働くことを制限するなど |
経済的自立の阻害、精神的苦痛 |
性的DV |
避妊に協力しない、性行為を拒否した際に暴力を振るう、性器を無理やり触る、ポルノグラフィーの強要など |
身体的・精神的トラウマ |
DVは深刻な問題であり、一人で抱え込まずに、周りの人に相談したり、専門機関に助けを求めことが重要です。
配偶者暴力相談支援センターやDV相談ナビ、女性相談支援センターなどに相談することで、適切なアドバイスや支援を受けることができます。
DVは犯罪であり、決して許されるものではありません。一人で悩まず、まずは相談してください。
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DVは証拠集めが重要
DV被害を受けている場合、証拠集めは極めて重要です。DVは密室で行われることが多く、客観的な証拠がないと、警察や裁判所にDVの事実を認めてもらえない可能性もあります。
また、証拠が不十分だと、離婚調停や裁判でDVを十分に証明できずに、適切な慰謝料を受け取れない可能性も高まります。加害者がDVの事実を認めず、争う姿勢を見せる場合、証拠の有無が大きな影響を与えることになります。
DVの証拠の種類
DVの証拠には様々な種類があります。どのような証拠を集めるべきかは、DVの種類や状況によって異なりますが、可能な限り、より多くの客観的な証拠を集めることが重要です。
写真
身体的DVを受けた際の怪我の写真は重要な証拠となります。痣、切り傷、骨折など、怪我の状態が明確にわかるように撮影しましょう。また、暴力を振るわれた場所や壊された物の写真も証拠となります。日時がわかるように撮影し、可能であれば位置情報も記録しておきましょう。
動画
DVの現場を動画で撮影できれば、非常に有力な証拠となり得ます。スマートフォンなどでこっそりと撮影するか、防犯カメラを設置して記録する方法もあります。ただし、相手に気づかれると危険な場合もあるので、慎重に行動しましょう。絶対に無理はしないでください。
音声録音
暴言や脅迫などの音声も重要な証拠となります。スマートフォンやICレコーダーなどで記録しておきましょう。日時や場所がわかるように、録音前に音声で記録しておくことが有効です。
診断書
病院で医師に診断書を書いてもらうことは、身体的DVだけでなく、精神的DVの証拠にもなります。DVによる怪我だけでなく、精神的な苦痛についても医師に相談し、記録に残してもらいましょう。
日記
DVを受けた日時、内容、その時の自分の気持ちなどを日記に記録しておきましょう。日記は、できる限り、具体的な日時、場所、内容等について詳細に記録することが重要です。DVの事実を裏付ける客観的証拠はどうしても不足しがちになりますが、詳細に記載された日記は、有力な証拠となり得ます。
メール、SNSでのやりとり
脅迫や嫌がらせのメール、SNSのメッセージなども証拠となります。スクリーンショットを撮ったり、印刷をして保存しておきましょう。データが消されないように、こまめにバックアップを取ることも大切です。
証拠を保全する方法
せっかく集めた証拠も、適切に保全しておかなければ、紛失したり、加害者に破棄される可能性があります。以下の方法で証拠を安全に保管しましょう。
方法 |
メリット |
デメリット |
弁護士に預ける |
最も安全な方法 |
弁護士への依頼が前提 |
親族・友人に預ける |
費用がかからない |
紛失のリスクがある |
クラウドストレージに保存する |
データの紛失を防げる アクセスしやすい |
アカウントが発覚すると破棄されてしまう |
USBメモリなどに保存する |
オフラインで保管できるため、クラウドと異なり、アクセスされる危険がない |
紛失や破棄のリスクがある |
コピーを複数作成する |
一部が紛失・破棄されても、他のコピーが残る |
保管場所の確保が必要 |
DVに関する証拠は、DVに負けないための重要な武器です。できる限り多くの証拠を集め、安全な方法で保管しましょう。いずれに保管方法においても、コピーを作成し、弁護士などの第三者など、複数人において保管すべきです。
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DV離婚の進め方
DVを受けている状況から逃れ、安全を確保しながら離婚を進めるためには、慎重な計画と適切な手順が必要です。ここでは、DV離婚における基本的な進め方について解説します。
別居
DVから逃れるための最初のステップは、加害者である配偶者との別居です。安全な場所を確保し、心身ともに落ち着ける環境を作ることは、今後の離婚手続きを進める上でも非常に重要です。よく相手に黙って別居していいのか、といった質問をされることがあります。DVをする配偶者から身を守るのは当然の権利ですので、別居することで、相手に遠慮する必要は全くありません。お子さんがいる場合も同様です。
別居のメリット
別居には、DVの被害から身を守るだけでなく、離婚協議や調停を進めていくためのメリットがあります。別居によって、DVの継続的な被害を防ぎ、冷静に今後のことを考える時間を確保できます。また、別居期間が長ければ、婚姻関係が破綻していると判断される可能性が高まります。一般に、3年程度の別居が継続した場合、婚姻関係が破綻したものとして、別居の事実のみをもって離婚が認められる傾向にあります。
【DVからの別居のメリット】
・DVの被害からの脱却
・冷静な判断時間の確保
・離婚事由の立証
・生活環境の改善
・子どもの安全確保
別居時の注意点
別居する際には、安全を最優先に考えて準備することが必要です。加害者に知られることなく別居するためには、信頼できる友人や家族、DV相談窓口などに相談することが重要です。事前に警察に相談することで、引越し当日に、警察官が立ち合いをしてくれることもあります。
また、お子さんの連れ出しについても慎重に検討し、必要に応じて弁護士に相談しましょう。
【別居の注意点】
・安全な避難場所の確保(実家、友人宅、シェルターなど)
・当座の生活に必要な物資の確保(衣類、現金、貴重品、母子手帳など)
・DV相談窓口や弁護士への相談
・転居先の住所の秘匿
・子どもの転校手続き
離婚協議
別居後、当事者間で離婚の条件について話し合うのが離婚協議です。慰謝料、財産分与、子どもの親権、養育費、面会交流などについて合意を目指します(離婚で決めるべき6項目はこちら)。
DV加害者との直接的な話し合いが困難な場合は、弁護士を代理人として交渉を依頼することが可能です。弁護士を介することで、感情的な対立を避け、冷静な話し合いを進めることができます。第三者の専門家である弁護士を代理人にすることで、DV夫が急におとなしくなる場合もありますので、DV案件では、積極的な弁護士への依頼をお勧めします。
離婚調停
離婚協議で合意に至らなかった場合は、家庭裁判所に離婚調停を申し立てることになります。調停では、家庭裁判所の調停委員が間に入り、当事者間の合意形成を目指します。調停で合意した場合には、強制執行ができる調停調書が作成されます。
離婚裁判(離婚訴訟)
離婚調停でも合意に至らなかった場合は、最終的に離婚裁判(離婚訴訟)を起こすことになります。裁判では、裁判官が証拠に基づいて判断し、判決を下します。DVの事実を立証するためには、証拠集めが非常に重要になります。
DV離婚は、身体的・精神的な負担が大きいだけでなく、離婚訴訟となった場合には、慣れない手続きを履践しなければなりません。
専門家である弁護士に相談することで、適切なアドバイスを受け、スムーズに離婚を進めることができます。一人で抱え込まず、専門家である弁護士のサポートを受けることをおすすめします。当事務所は、初回無料相談を実施しておりますので、積極的にご利用いただきたいと思っています。
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DV離婚と子どもの親権
DVが絡む離婚では、子どもの親権をどちらが取得するかが大きな争点となるケースが多くあります。DVをする親が親権を持つようなことになってしまった場合、お子さんの健全な成長を阻害することになる可能性が高まります。
お子さんの安全と健全な成長を最優先に考え、親権問題に取り組む必要があります。
親権獲得のためのポイント
DV被害を受けている親が親権を獲得するためには、DVの事実をきちんと主張し、できる限りの立証することが大事です。前記したとおり、頑張ってDVの証拠の収集をしてください。そして、DVのお子さんへの影響を具体的に示すことも重要です。
DVによって子どもが情緒不安定になっている、恐怖を感じているなどの状況を、医師の診断書や学校からの意見書などで証明できれば、親権獲得に大きく傾きます。
親権者の決定には、これまでの監護実績と監護状態の継続が大きく影響します。よく、別居の際に、子どもを勝手に連れて行っていいかと質問されることがあります。確かに、お子さんを連れて黙って別居した際、DV夫から「違法な連れ去りだ」「誘拐だ」などと主張されることがあります。
しかし、少し乱暴な言い方かもしれませんが、DVをするような配偶者から、お子さんを連れて別居することに理解を得られるとは思えません。お子さんを守れるのはあなただけです。DVによってお子さんに悪影響を及ぼしていると思うのでしたら、お子さんを連れて別居することに躊躇しないでください。
面会交流
DV加害者である親との面会交流は、お子さんの安全を最優先に考慮して決められるべきです。面会交流を実施する場合でも、あなたとお子さんの安全を確保するための措置が必要です。例えば、第三者の立会いのもとで行う、面会交流場所を限定する、電話や手紙のみの交流とするなどの方法を検討する必要があります。DVの程度によっては、安全が担保される状況が確保できるまで、面会交流自体を実施しないという判断も必要です。お子さんの健全な成長を最優先に考え、弁護士と相談しながら慎重に進めてほしいと思います。
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DV離婚における慰謝料
DVが原因で離婚する場合、被害者は加害者に対して慰謝料を請求することができます。慰謝料とは、精神的な苦痛に対する金銭的な賠償のことです。
DVによる離婚では、身体的DVはもちろんのこと、精神的DV、経済的DV、性的DVなど、あらゆるDV被害に対して慰謝料を請求することが可能です。もっとも、DV離婚における慰謝料の金額は、DVの期間、内容、頻度、被害の程度などによって大きく異なります。
DVによる慰謝料請求は、当然に認められるべき法的な権利です。一方で、DVの相手は、DVの事実から争ってくるのが大半です。
そのようなケースでは、慰謝料を決める裁判が長期化することも大いにあり、その間、DV夫と関りを持たざるを得なくなってしまいます。DV被害の慰謝料請求は当然の権利ですが、あなたやお子さんの身の安全、将来の生活など考慮すべき要素はたくさんあります。DV被害を受けている方は、一人で悩まずに、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
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DV離婚を弁護士に依頼すべき理由
DVを受けている中で、離婚を考えることは大きなストレスと不安を伴います。精神的にも肉体的にもつらい状況で、法律的な手続きを進めるのは非常に大変です。DV離婚において弁護士に依頼するメリットは多岐に渡りますが、特に重要な点を以下にまとめました。
DV被害者を守るための安全確保
弁護士は、DV加害者からの接触を遮断するための様々な手段を検討し、ご提示できます。弁護士の名義で、加害者への警告書の送付したり、ケースによっては、裁判所へ接近禁止命令の申立てを行うことも考えられます。また、別居の準備や警察や公的機関への相談など、必要なサポート体制の構築も支援できます。
専門的な知識と経験に基づいたアドバイス
DV離婚は、慰謝料請求や親権問題など、複雑な法的問題が絡み合うケースが多く、専門的な知識が不可欠です。弁護士は、これまでの豊富な経験と知識に基づき、あなたの状況に最適な選択肢を提案し、DV加害者との離婚成立を目指します。
証拠収集と保全のサポート
これまでにも述べました通り、DVの立証には、より多くの証拠の収集が重要です。弁護士は、どのような証拠が必要か、どのように証拠を集めればよいかをアドバイスし、証拠収集をサポートできます。また、集めた証拠を適切に保管し、有用性の高い場面で使用することで、有利に働くよう尽力します。
精神的な負担の軽減
DVを受けている最中は、精神的に不安定な状態になってしまうことは避けがたく、どうしても冷静な判断が難しくなってしまいます。
弁護士に依頼することで、手続きに関する煩雑な作業や加害者との直接的な交渉を任せることができ、精神的な負担を軽減することができます。
人は、自分がどうすればいいかわからない時に、大きな不安に襲われます。弁護士が今取るべき方策を提示することで、自分のすべきことが明確になり、精神的な不安が軽減されます。
有利な条件での離婚成立
弁護士は、あなたの権利を守り、親権獲得や金銭問題など、有利な条件での離婚成立を目指します。交渉や調停、裁判においても、あなたの代理人として主張を行い、よりよい結果を目指します。特に、DV加害者との直接交渉を避けたい場合、弁護士の存在は大きな支えとなります。
手続きの迅速化
離婚手続は、どうしても調停や裁判といった専門的な領域の知識が必要になります。そのため、一般の方が自分で行うには、どうしても時間と労力がかかります。
専門家である弁護士に依頼することで、これらの手続きをスムーズに進めることができ、離婚成立までの時間が短縮する可能性が高まります。
DVで苦しんでいる方が、一人でDV夫と対峙することは困難を極めます。一人で抱え込まず、まずは弁護士に相談することを強くおすすめします。当事務所では、初回無料相談を実施しています。ご遠慮は無用です。
悩みを聞いてもらうだけでも、気が楽になるはずですし、そうあってほしいと願っています。少しでもDVではと思った方は、お気軽に当事務所にご連絡ください。早期に弁護士に相談することで、よりスムーズに問題解決へと進むことができるはずです。
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まとめ
この記事では、DVを受けている夫と離婚するための進め方、DVの種類、証拠集めと保全方法、親権問題、慰謝料、弁護士への依頼のメリット等について解説しました。
DV被害を受けてこられた方は、自分が悪いから仕方ないと思い込まされてしまっている方も多くいます。当事務所では、DV夫に対しても、怯むことなく毅然とした態度で対応します。
少しでもDVではと思った方は、一人で悩まず、是が非でも当事務所へご連絡ください。必ずあなたのチカラになれるはずです。