■目次 1. 離婚協議書とは 2. 離婚協議書に記載すべき内容 3. 離婚協議書を作成する流れ 4. 離婚協議書...
不貞相手の配偶者からの慰謝料請求を大幅減額させた上、スピード解決した事例
【事案の概要】
依頼者:夫 20代 会社員
妻 20代 会社員
子 1人(0歳)
依頼者(夫)は、職場の同僚である女性と不貞をしてしまった。そのことが不貞相手である女性の夫(以下、単に「相手方」といいます。)に発覚してしまい、相手方から、弁護士を通じて、300万円の慰謝料を求められるとともに、相手方から依頼者に対して直接、電話にて「許さない」等の電話がかかってくるようになった。
精神的に疲弊した依頼者は、当事務所の法律相談に来訪した。「このストレスから早く解放されたい」というのが、依頼者の希望であった。
【当事務所の活動】
まず、相手方代理人に対し、受任通知を発送し、相手方から依頼者に対する直接の連絡をやめるように要求した。同時に、300万円という金額を支払う意思はないことを明確に伝えるとともに、常識的な慰謝料の金額であれば、支払いを検討する旨も伝えた。その上で、今後も、相手方から依頼者に対する直接の連絡が続くようであれば、金銭的な交渉には一切応じない旨を付言した。
【解決の内容】
当事務所において、鋭意交渉を重ねた結果、依頼者が相手方に対し、当初の請求額を大幅に減額させた120万円を一括で支払うことで本件は解決した。受任から解決まで、僅か2週間程度の早期解決であった。
当事務所が受任後、相手方から依頼者に対し、直接の連絡が入ることも無かった。
【解決のポイント】
①本件における不貞慰謝料額に当たりをつけて交渉し、それが功を奏したこと、②法外な要求に対しては一切応じないという毅然とした姿勢を貫いたこと、③一方で、不貞の事実は認め、適正な慰謝料についてはこれを支払う意思があることを明確にしたことが、早期解決のポイントでした。
①及び②について、本件のように、相手方から高額の慰謝料を要求されるとともに、脅迫的な言動をとられているという相談を受けることが多々あります。不貞の負い目からか、相手方の要求に屈し、要求のままに応じてしまったということもよくあります。しかし、法的に適正でない要求に応じる必要はありません。
一方で、③については、不貞が発覚し言い逃れようがない場合には、相応の賠償金の支払いは免れない以上、素直に事実を認めた上で、示談交渉を進めることが早期解決につながる場合があります。
当事務所では、依頼者の皆様の要望をお聞きした上で、考え得るあらゆる選択肢と選択肢ごとのメリット・デメリットを提示し、その中から依頼者の皆様の望む解決にとって最善の選択をしていただくことを心がけております。本件でも、解決金の分割払いなど、複数の選択肢がありましたが、「これ以上相手方と関わりあいになりたくない」という依頼者の一番の希望に沿って一括支払いでの早期解決を図りました。
離婚に関しお困りのことがあれば、一人で抱えず、お気軽に当事務所までご相談ください。
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