■目次 1. 離婚協議書とは 2. 離婚協議書に記載すべき内容 3. 離婚協議書を作成する流れ 4. 離婚協議書...
不貞した妻の財産隠匿を明らかにし、共有財産として財産分与に至った事例
【事案の概要】
離婚/慰謝料の別 離婚
理由 不貞、性格の不一致
依頼者 性別:男性 年代:50代 職業:個人事業主
相手方 性別:男性 年代:40代 職業:会社員
子ども 有(2名、うち1名は成人)
手続き 調停・訴訟
解決までの期間 依頼から3年程度
【来所のきっかけ】
依頼者である夫は、数年前に代理人を立てることなく自分で妻に対して離婚調停を申し立てたが、その調停においては妻からは絶対に離婚したくないと言われ、そのときの調停は不成立となった。その後、夫は軽いながらも障害を持っている子らのことを考え、妻や子らとの同居生活を継続していたが、妻は不貞を反省するどころか開き直るような言動を繰り返し、夫は精神的に疲弊していった。
そこで、依頼者である夫は、遅くとも長男が大学生になるタイミングで夫婦関係をしっかりと精算したいと考えるようになったが、今までの経緯からして自分一人では妻と対峙することは困難であると感じて、当事務所を訪れた。
【事案の概要】
本件においては、妻の不貞に関する証拠は十分に揃っていたため、離婚の成否自体については依頼者である夫にイニシアチブがある状況であった。もっとも、依頼者としても、軽いながらも障害を有する子らの今後の生活を考え、自宅不動産の処理や大学の費用を含めた養育費の内容が争点となった。
また、妻は、同居期間中から、自己が管理していた夫婦の共有財産の一部を自分名義の定期預金とした上で、その定期預金を解約してその解約金の所在を不明にするなど、共有財産の一部を隠匿するかのような行為を行っていた。そこで、依頼者としては、その隠匿財産を財産分与の対象とするように求め、訴訟においてはその点が大きな争点となった。
【争点】
離婚の成否
養育費(大学の学費を含めた)
財産分与
慰謝料
【解決内容】
当職が受任した後、まずは離婚調停を申し立て、妻に対して隠匿財産を明らかにするように求めた。
もっとも、当方から共有財産の隠匿行為を示唆する証拠を提出しているにもかかわらず、妻は隠匿している財産はまったく存在しないとの虚偽の主張を繰り返し、この点に関する話し合いはまったく進展しなかった。この調停の段階で、妻に代理人が就いていれば、もう少し実効性のある話し合いができた可能性もあったが、妻側は一貫して代理人を選任することなく一人で対応していたため、調停は不成立とするほかなかった。
その後、当方から離婚訴訟を提起して、調停と同じく隠匿財産の開示を求めた。訴訟の当初は、妻は調停と同様の主張を繰り返していたが、当方から調査嘱託の申立てを行ったことや裁判所からの強い指摘があったことを契機として、妻は隠匿財産の一部を開示するに至った。
本件は、最終的には和解で解決することとなったが、約1500万円の隠匿財産が存在することを前提とした和解内容となっており、依頼者である夫の隠匿財産を財産分与の対象としてほしいとの要望は概ね叶うこととなった。
次に、子らが居住する自宅不動産については、妻が夫名義の住宅ローンを引き継ぐことを前提に、妻の単独所有とすることで最終的に決着するに至った。
【解決のポイント】
本件は、共有財産の隠匿というなかなか難しい問題が主な争点となった。
一般的な裁判所の運用からしても、隠匿財産が存在するとの主張が認められるケースは少ないが、本件では、妻の隠匿行為を示唆する一定の証拠が残っていたため(依頼者である夫には、妻への銀行からのDM、定期預金に関する連絡書等を収集しておくように指示していた)当方の調査嘱託の申立てを含めて、裁判所の方針は当方に協力的であった。
隠匿財産が存在するとの主張を行う場合は、やはり証拠が重要であることを再認識する事案であった。
- 婚姻費用 -学習塾の塾代を加算できたケース-
- 金銭給付を拒否していた夫に金銭の支払いをさせ早期解決した事案
- 面会交流 -早期の試行的面会交流の実施を経て妻の態度が軟化したケース-
- 依頼者のご職業が公務員の解決事例
- 相手方の職業が専業主婦の解決事例
- 依頼者が50代の解決事例
- 依頼人が女性の解決事例
- 有責配偶者の代理人として、受任から4か月程度で離婚請求し協議離婚を成立させた事案
- 株式を購入するなど投資を行った資産を特有財産と主張し認められた事案
- 依頼者のご職業がパートの解決事例
- 相手方の職業が会社員の解決事例
- 離婚の争点が財産分与に関する解決事例
- 不貞相手への慰謝料請求について早期解決に至った事例
- 離婚の争点が慰謝料に関する解決事例
- 依頼者のご職業が専業主婦の解決事例
- 依頼者が40代の解決事例
- 財産分与が原因で離婚に消極的な夫を説得し、早期解決に至った事例
- 相手方の職業が公務員の解決事例
- 依頼から約4か月でモラハラ夫から1000万円の財産分与を受け取ることができた事案
- 約5年の別居期間を経て話し合いでの早期解決に至った事案
- 離婚の原因が性格の不一致に関する解決事例
- 離婚の争点が離婚の成立に関する解決事例
- 過去に相手方が離婚を認めず困難な状況で相手方の希望を正確に理解し解決に至った事案
- 離婚の争点が解決金に関する解決事例
- 証拠の収集や整理を進め当方の主張が概ね認められた事案
- 依頼者のご職業が会社役員の解決事例
- 相手方のご職業がその他の解決事例
- 依頼人が男性の解決事例
- 依頼から2か月という早期解決ができた事案
- 依頼者の意向を尊重し、早期解決を優先した事案
- 依頼者のご職業が会社員の解決事例
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- 監護状況を主張し子らの親権を和解的な解決に導いた事例
- 子の大学費の支払いを求め、依頼から約5か月、第2回調停期日での合意というスピード解決に至った事例
- うつに追い込むモラハラ妻との離婚調停を依頼から4ヶ月で解決した事例
- 不貞した妻の財産隠匿を明らかにし、共有財産として財産分与に至った事例
- 夫に有利な条件を獲得した上で、調停期日2回目、依頼から約4カ月で早期解決した事案
- 面会交流を可能にする離婚公正証書を作成した事案
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