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DVの証拠は何が必要ですか。

Answer

第一には、診断書、ケガの部位の写真といった客観的証拠(動かぬ証拠)が重要です。
また、DVの日時、内容等を記載した日記や暴言が記されたメールやSNSの記録も保存しておくべきです。DVの様子を記録した録音なども当然証拠になります。

Point

離婚調停では、離婚理由がなくてもお互いに離婚に合意すれば離婚は成立します。しかし、DVをする配偶者は、離婚をしたくてDVをしているわけではなく、離婚には消極的である場合や離婚などそもそも考えていない場合が多いです。そうしますと、離婚調停では離婚に合意できず、離婚訴訟に移行せざるを得なくなります。そして、離婚訴訟になった場合には、離婚を請求する側が、DVの事実という離婚理由を証拠によって証明しなければなりません。そのため、日ごろからDVの証拠をできる限り集めておく必要があります。

DVによってケガを負ってしまった場合には、必ず病院を受診し、診断書を取っておくと同時に、スマートフォンのカメラでよいので、ケガの部位の写真を撮って保存しておくべきです。このような客観的な証拠は、俗にいう動かぬ証拠として証拠価値が高く重要です。

また、DVは日常的に行われることが多いため、日記などにDVの日時、内容等をできる限り詳細に記録しておくべきですし、暴言等が記されたメールやSNSの記載も保存しておくべきです。可能でしたら、DVの行われている状況を録音・録画したいですが、身の安全の確保を優先すべきです。

そして、DVが酷い場合には、躊躇せずに警察へ通報しなければなりません(身の安全が第一です)。その場合は、警察の記録も証拠になり得ます。

その他、ケースバイケースによって証拠となるものもあります。DVの被害にあわれている方は、専門家である弁護士に早めに相談をしてほしいと思います。

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